月の光 その2

ヴェルレーヌの詩について、ネットで邦訳を探してみました。

沢山ヒットした中で解り易かったのは次のもの。

 

月の光 
ポール・ヴェルレーヌ

お前の魂はより抜きの景色
仮面をかぶった者たちがリュートを弾き踊りながら
そこに集う
彼らの風変わりな見せかけの下は、悲しいといってよい
彼らは 愛では勝者 時宜を捉えた人生を唱いながらも
その節は短調
自分たちの幸運を信じているようには見えない
彼らの歌は月の光に混じり流れていく
悲しくも美しい 静かな月の光に
それは鳥たちに枝の中で夢を見させる
そして噴水には恍惚のすすり音をあげさせる
大理石の間に細く高く上がる 噴水に

 

仮面とか、リュートとか、

なかなかイメージしづらいものですね。

宴を開いてはいるけれど、

人々の心は、実は哀しみに満ちている。

それが月の、ある意味、静かで冷たい光と相まって、

甘美な世界を創り出している・・・

そんな感じでしょうか。

ただただ、妄想の域を越えません。

 

長調短調は、心の明暗をはっきり表現しますが、

曲の中で「あれ?」と思う、何か心に引っかかる音、

というのが時々あります。

それが何を意味しているのか。

勝手に解釈するのは、演奏する者の愉しみと言えます。

評論家の方に言わせれば、

何らかの裏付けのあるものなのかもしれませんが。

楽譜から、音から、沢山の「気づき」を得られる事が、

演奏を面白くする秘訣だと思っています。

 

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ヴァトー 「愛の宴」